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お知らせ・ブログ

2012.03.21 代表ブログ

ハワイコナ地区で発生したコーヒーの害虫について


皆様、こんにちわm(__)m 気候の変化で風邪など体調を崩されてませんか?


さて、弊社も扱っているハワイコナエクストラファンシーなのですが、一昨年からの天候不順も相まって、害虫が発生していると、報告を受けておりました。弊社製品コアプランテーションにつきましては、現在の在庫終了までは、心配ありませんが、在庫終了後の対応は決めかねておりますが、最大大手輸入商社がハワイコナの新規受注をストップしたことを受け、現地調査を行いましたので、皆様にご報告致します。


【調査の概要】


期間:2012年01月吉日 調査農園:コアコーヒープランテーション、グリーンウェル農園、マウンテンサンダー他


【 ハワイコナ地区の現状】


ハワイにはもともとコーヒーの害虫は報告されておらず、そのため農薬は使う必要がなく、一部、雑草を取り除く除草剤を用いるのみであった。


しかし2010/11シーズンに、初めてベリーボーラーの被害が確認・報告された。その年の天候不順も相まって、収穫量は例年に比べ30%-40%ほど少なかったという。


そして今シーズン2011/12シーズンは、天候は良好であったが、ベリーボーラー問題は終息せず、例年に比べ20%?30%の収穫量のダウンとなった。


しかし、20%?30%の収穫量のダウンは、ハワイコナ収穫量の全体の数字であり、問題は上位等級への影響である。ハワイコナの等級は、豆の大きさと欠点豆の割合によって決められています。したがって、ベリーボーラーの影響により豆に生じた針の穴が災いし、スクリーンサイズ19以上の豆も、世界一厳しいとされる州政府(ハワイ州農務局)の検査により、プライムに格下げされるのである。州政府はベリーボーラーの問題発生からより検査を厳格化(ダイアモンドの傷を見るようなルーペを用いている)し、そのため、豆が大きく、たとえ味が良くても、ほとんどエクストラファンシーが存在しない状況となっています。 (針の穴はカラーソーター(電子選別機)では検出できません。)この問題は、弊社の契約農園のみの問題ではなく、例外なくハワイコナ地区のすべての農園の問題である為に、これから数年は事態の好転は見られない可能性があります。(ハワイコナ上位等級の大量調達困難。)可能であればエクストラファンシーから、ファンシーやナンバーワンへの切り替えが必要と言う事も考えなければなりません。それ以外にも、安定供給の観点から、弊社としては、現在のコアコーヒープランテーションだけでなく、新しい契約農園を見つける必要も考えなければいけません。


現地の方々も努力をもちろんしていただいているのですが、我々も安定供給できるように努力いたします。


現在の在庫状況で行くと暫らくは皆様にエクストラファンシーをお届け出来ると思いますが、在庫が無くなり次第、またご報告する予定です。


ちなみに弊社のコアプランテーションは、昨年度のクロップになり、生豆をアルミ袋で真空にして保管しております。


【ベリーボーラーの説明】


コーヒーベリーボーラー( Coffee Berry Borer 学術名:Hypothenemus hampei)


アフリカ原産のコーヒーの害虫。現在はラテンアメリカを中心に70か国以上で確認され、最も有害な害虫として認識されている。スペイン語圏では、別名ブロッカ(broca del cafe)と呼ばれている。





The Coffee Berry Borer, Hypothenemus hampei, on a fresh coffee bean. © USDA


上記より写真引用


幼虫は長さ0.7-2.2mm幅0.2-0.6mmの茶色い頭を持つ白いボディーを持ち、強力なあごをもっている。幼虫期は、10日?26日。その後、さなぎ(0.5-1.9mm)となり黒色の成虫(雄:1.2-1.6mm / 雌:1.4-1.8mm)となる。卵から成虫まで26日?45日。メスは羽をもち短い距離なら飛行可能。(雄は羽をもたない。)メスはコーヒーチェリーのへその部分から侵入し、2日後には、35個?50個の卵を産む。(内13個が雌となる。メスの寿命は35日?190日。)メスは単為生殖が可能(卵を産むのに雄を必要としない)。乾燥に弱いので雨が降るのを待って移動する。そして爆発的に増え、壊滅状態となる。駆除は、メスがチェリーに入り込む前の殺虫剤散布が効果的。